資料が左右する多摩ニュータウンの地域経営

■多摩ニュータウンの年表を作成した 来年3月に出版される本の資料とするために、「多摩ニュータウン開発年表」を2週間ほどかけてつくった。結構骨が折れる作業だった。 多摩ニュータウンは多摩市、八王子市、稲城市、町田市の4市にまたがっている。事業主体は旧日本住宅公団、東京都、東京都住宅供給公社で、1960年に都市計画決定が行われ、2006年3月に公団の新住宅市街地開発法事業が完了した。この間の年表…

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地球研セミナーで大学成長力を考えた

京都にある総合地球環境学研究所(http://www.chikyu.ac.jp/)が10月9日に「地球研東京セミナー 人・水・地球-未来への提言-」を開催した。水研究者にはおなじみの研究機関だが、そこで「社会的水循環を支える水文化」という報告を行ってきた。 ご一緒した報告者は伊藤宏太郎氏(愛媛県西条市長)、沖大幹氏(東大生産技術研究所教授)、川戸章嗣氏(月桂冠常務取締役)、竹村公太郎氏(日本水…

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観光体験の新陳代謝とは:野沢温泉村

■野沢温泉という共有資源 9月15~16日、同僚の松本先生と長野県・野沢温泉村を訪れた。野沢温泉村は観光地としては無論有名なのだが、地域の共有資源(コモンズ)を研究している私のような研究者の間では昔から名前が知られていた。 なぜなら、ここでは「野沢温泉村」という行政主体と、「地縁法人野沢組」という主に温泉権や村の森林財産を管理する「住民組織」が並立しており、ここが協力してスキー場経営や祭の運…

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慶長期の干拓堤防 柳川

■水郷の観光都市:柳川 2日間かけて、福岡県柳川市周辺をまわってきた。人口7万2千人。水路に浮かぶ遊覧船、北原白秋の生家などを目当てに、年間5万2千人の宿泊客がある。もちろん、鰻のせいろ蒸しも食してきた。 市内の水路の水は矢部川からひかれたもの。その南側には、江戸初期にここを治めた田中吉政が開拓した干拓地が広がっており、それは時代を追って沖に沖に伸び、昭和になってからの干拓地が最南端とな…

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ダイレクトマーケティングに不可欠な「仲介者」の役割と「モードチェンジ」

■ダイレクトの対象は? 先日、株式会社ジー・エフが開催した「ダイレクトマーケティングフォーラム」(2009年6月23日)に出席してきた。多摩大総研が協賛していたこともあり、「不況に強いマーケティングを考える」というパネルディスカッションに登壇してきた。 参加者は日頃から切磋琢磨されているマーケター達。 一緒に壇上に上がったのがバリュークエスト(株)代表取締役の宮本雅通氏、(株)プロ・ヴィジ…

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観光コモンズの課題

■コモンズとは? まちを共有資源(コモンズ)と見なし、マネジメントしようという考え方がある。コモンズとは「共有資源」という意味。生物学者ガレット・ハーディンが1969年に書いた「コモンズの悲劇」が有名で、羊飼いが放牧地(この場合のコモンズ)を共同利用している場合、フリーライダーが発生すると、みんながフリーライダーになることが合理的になるので、放牧地は荒廃していくという。これがハーディングが描い…

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「観光」と「地域観光マネジメント」の違い

先週、松本先生と共に、北海道大学の観光学高等研究センター長の石森秀三先生にお会いしてきた。石森先生は北大に着任する前は、大阪の国立民族学博物館で観光人類学を専攻されていた。その民博に石森先生を最初に訪ねたのが2006年だから、もう4年前となる。当時も今も私の関心が「開発」、特にコモンズ管理の制度設計などを中心とする「持続的な開発政策手法」にあることは変わりないのだが、その頃は、多摩ニュータウン研…

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